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エンジニアとは real life of engineer

大手SIer からITベンチャーを経て世界規模の企業でエンジニアリングマネージャーを務める筆者の、仕事やソフトウェア開発にまつわる手記

書評 : 話す技術・聞く技術 ハーバード・ネゴシエーション・プロジェクト [話す技術・聞く技術]

 内容紹介(amazon より)

■全米70万部突破! ハーバード流交渉術の開発者が贈る究極技法
『ハーバード流交渉術』で知られるハーバード・ネゴシエーション・プロジェクトの大ベストセラー作品がついに日本に登場です! アメリカでは1999年に刊行され、すでに70万部以上を売り上げたロング&ベストセラーです。

 

評価

★ ★ ★ ★ ー (4/5) オススメ!

 

レビュー

本書の内容は、「相手の話を聞きましょう」「相手には相手の見方があるので、それを想像しましょう」「他人をコントロールすることはせきません」といった、よくある考え方に立脚はしているのだけれども、そういった、正しいけれども当たり障りのない原理・原則を論じる内容ではなく、むしろそれがわかっていたとしてもコミュニケーションの困難が伴うシーンについて、例えば言いにくいことを伝える場合、こちらが自己開示を試み、相手に関心を持って接したとしても、相手が心を開かないばかりでなく、話がこじれ、対立し、協調に失敗をするような時、そこではどのようなメカニズムが働いているのか、どのような注意をして話を運べばより生産的な会話を成立させることができるのか、その技術について論じた本です。

 他のビジネス書と一線を画しているのは、困難なシチュエーションを扱う場合にありがちだけれども見落としていたり無視をしている心理的な傾向、触れたくないエゴや感情の働きについて、冷静で客観的な分析を通じて、それを否定をすることなく、どのように対応をしたら建設的なコミュニケーションを構築できるのか、その技術を、例を多用しながらわかりやすく書き出しているところにあるのだと思います。

 仕事でも、夫婦でも、親子でも、お互い善意を持ってことをよく運ぼうとしているのに、なぜか考え方の違いを残り超えられずにつまずいてしまう・うまく行かない、といったことを日々感じている方には、かなりお勧めの本です。

「エンジニアだから」とコミュニケーションに苦手意識を持っていると、せっかくの技術の腕を生かせずもったいないことになることって、よくありますからね。

話す技術・聞く技術―交渉で最高の成果を引き出す「3つの会話」

話す技術・聞く技術―交渉で最高の成果を引き出す「3つの会話」

 

 

チームに加わるということ

自分が「そこに参加をしたい」と思っているのであれば、それにつりあうだけの価値を自分が提供しているのか。参加費を払うつもりがあるのか?それを自分で常に計りましょう。
 
会社に来れば、なにもしなくても仕事が割り当てられるのが当然で、自分のやりたい仕事を主張するのがあたりまえだと、頭からそう思っているような人も多いのだけれども、そういうひとに限ってビジネスへの貢献よりも自己主張の方が強い。 
 
やりがいのある仕事、筋のよい仕事
 
そんなものが、自然発生的にどこかからぽろぽろ落ちてくるわけがないんです。
 
人間、ほっておけばつまらない、平々凡々なことが繰り返されるのが落ちなんです。
 
そういうやる気の漲る現場って意図的に場が作られてメンテナンスをされ続けているものだし、そこに自分も参加して楽しい思いをしたいと思うのであれば、対価を払う覚悟をもって参加をして欲しい。
 
にぎやかしとして、タダ乗りで参加しても、それ相応の扱いになったり、いつまでもお客さん扱いだったりで終わってしまうんですよね。
 
なので、楽しさや快適さを人生に要求をするのだったら、その要求のふさわしいものを対価をとして提供しようよねと、そういうことなのかな。
 
 

ひととひとのあいだに生じる力場を見誤らないこと

なんとなくうまく行かない場合のセルフチェック

その場に参加をしている個人の力関係を間逆に捉えていないか?

例えば組織の立場が上であったり、偉そうな立ち振る舞いだったり、それだけで、その人間の言うことに従うようになると、とんでもない感じになる。

 
よく観察をして、いなくて困ることになるのは、その人なのか、その人に偉そうに振舞われている相手(部下や発注先)のほうなのか。
 
例えば、上司のほう、正社員のほう、昔からいるほう、年齢が上のほう、男性のほう、英語が喋れるほう、正社員のほう、役職があるほう、声量が多いほう、身のこなしが荒々しいほう、など。よく判断をしないまま、そちらのほうに従うべきだと捉えているケースは多い。
 
でも、本当は、それぞれがその場のに提供をしている/提供できる価値がどの程度なのか、その力のベクトルを見極めてから、それに沿った形で自分の立ち居振る舞いを決めると、判断を間違えない。
 
本来の引力が働いている方向に、逆らわずに、力を添えましょうという話かな。
 

チームメンバーへ伝えたいこと

これをメンバーに伝え続けたい。
 
・詰めの甘い仕事をしないこと
・自分を特別だと思わないこと
・独りよがりの判断をしないこと
・世の中の類例をよく調べること
・素人考えはやめること
・反論や批判を歓迎すること
・やりすぎにならないこと
・仕事に繋がる勉強をすること
・チームのために行動すること
・他のメンバーの批判をしないこと
・周囲はあなたが期待した通りに行動する理由がないことを理解すること
・自分が成功をしていないことを受け入れること
 
 
 

ソフトウェア開発 赤字体質の現場

赤字体質の現場の類例

 

・メンバーが受身

自分で行動をしない。問題から逃げる。発言はするけれども行動をしない。変わらない。

 

・仲良し体質、依存体質

当事者意識がない。自己が管理できない。取り繕う。専断的。気楽。依存する相手さえいればお気楽で、楽しげで、先行きに対して楽観的な態度を見せ、協調性は高い。

 

・力量不足。

 

・放言。アウトプットをださずに横から見ているだけ。

 

・名ばかりリーダー

     知見がない

     責任感がない

     ただ乗り

     排他的

 

・価値を作り出すことに対して邪魔をしている。抵抗勢力化している